サービス LCA・CFP算定
サービス LCA・CFP算定
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目次
本サービスの対象企業
- LCA算定に関する専門人材が不足している
- ISOに準拠したレベルでLCAを実施したい
- 取引先からの開示要求に応えたい
- 自社で算定した数値にお墨付きがほしい
- 環境負荷の算定業務を内製化したい
LCAによる「製品単位」の環境負荷算定を支援します
現在、欧州バッテリー規則施行や企業単位のScope3カテゴリ1に製品のCFPが求められる等、大企業・中小企業問わず、自社製品の環境情報開示の動きが高まっています。
しかし、LCA算定は専門性が高い分野であることに加え、世界的な脱炭素の潮流の中で、企業が発信する環境情報には根拠や高い信頼性が求められます。
ゼロックでは、数多くのLCA算定経験を持つ環境負荷算定のエキスパートが、お客様の負荷を最小限に、「早く、高品質なLCA算定」をご支援します。
解決する課題
環境情報に対する開示要求の高まり
世界各国で環境情報に対する開示要求が高まり、環境取組を行わない企業を淘汰する企業選別が進行しています。
例えば、2024年に導入された欧州バッテリー規則により、欧州へ製品を輸出する際にCFPの算定が必須になりました。また、大手企業がサプライチェーンの100%カーボンニュートラル達成を約束するなど、サプライチェーン全体で環境負荷削減に取り組むルール作りやプラットフォーム作りが進められています。
自社のCFPを算定し環境情報として開示することは、今後取引先や投資家から選ばれる企業になるための必須条件となることが想定されます。
グリーンウォッシュリスクの増加
法整備化やガイドライン化が進められ、ブランド棄損リスクや訴訟リスクが高まっています。
日本の最大手自動車メーカーがベルギーで販売した車について、「Zero emissions low」という広告をしていたところ、表現が曖昧で客観的な根拠がないと指摘を受け、世界トップレベルの燃費の良さであったにもかかわらず、広告を取り下げる事例がありました。
専門人材の不足
LCAには国際的なガイドライン含め、算定にあたり注意すべき点が多くあり高い専門性が必要です。
LCAは主観を含む定量手法であるため、算定者により結果が数倍変わることも珍しくありません。環境負荷の開示は特に妥当性が求められるため、専門性のない人が算定を実施することはハードルが高く、グリーンウォッシュのリスクもつきまといます。
一つ、簡単で分かりやすい例を見たいと思います。自社で利用している電気が中国の風力発電であり、その調達による環境負荷は二次データを用いて算出するとします。そのとき、LCAでは、存在する二次データの中からどのデータを利用するか選択が求められます。
一つだけきれいにマップされる場合は特段気にする必要はないかもしれません。しかし、例えば、二次データとして近いと思われるものが複数存在するときは、その中からどれが妥当か判断する必要があります。
その際には、例えば以下のような検証をし判断をします。
- 規格などで指定されているか
- 他の論文などでのLCAではどうなっているか
- それぞれの二次データを選択した際に結果にどの程度幅が出るか
- 二次データ自体がどのようにして作成されているか 等
算定には、判断が求められる点が多数存在するため、専門家以外が算定を行うことは非常に困難です。
要求品質の見極めと作業負荷の高さ
環境負荷を算定する際には、外部からの指摘に耐えうる算定を時間とコストをかけすぎずに行うことが求められます。しかし、「どの程度やれば十分なのか」という品質レベルを見極めることは容易ではありません。
算定者は、更新されていく国際ルールやガイドライン、同業他社の情報などをキャッチアップし、無駄な時間を発生させないことが重要です。
また、LCA算定には、考慮すべき点が多くあるため、社内で行う場合に終わりが見えず、時間をかけても品質を満たせない事例も見られます。
エキスパートにおいても判断が難しく、議論段階の内容も多々存在するため、算定の際にはエキスパートに依頼することをお勧めします。
弊社サービスの特徴
ISO14000ファミリーや各ガイドに準拠した算定
弊社では、数多くの算定経験を持つエキスパートが算定を行います。ほとんどの業種において算定実績・プロセス理解があるため、「外部公表」を前提とした算定が可能です。お客様のご希望に沿った算定結果を提供します。
また、DBの開発機関や研究室とのネットワークもあり、算定に関するレビューをもらうこともできます。
算定結果だけではなく数値の根拠を展開
算定結果だけでは、グリーンウォッシュの指摘に耐えられない可能性があります。エキスパートによる算定結果を提供するだけでなく、算定ロジックまで共有することで、なぜその数値になったのかの説明を誰に対しても行うことができます。
また、別途利用条件に合致するお客様には、算定ロジックが組み込まれた算定ツールの提供も可能です。
弊社が主導で動くことで、お客様の算定負担低減
環境負荷の算定は画一的なものではありません。購買情報、工場データ、輸送データ、数値化されていないPDFや製品情報など、多くのデータが必要です。
お客様の負荷が最も高いデータ収集に関して、弊社が主導でデータ収集シートを作成し、データチェックまで実施します。これにより、お客様は受動的にデータ収集を開始することができ、LCA算定の負担が軽減されます。
LCA・CFP算定支援の流れ
1ヒアリング・ご提案
Web会議でお客様のご状況・課題をヒアリングさせていただき、要件を整理。
最適なソリューションとお見積書をご提案します。
2ご契約・データベース購入
NDAに加え、LCA算定の詳細条件、納品物を記載した契約書を締結します。
有料データベースをご利用のお客様については、事務局との連絡や書類のやり取りをサポートさせていただきます。
3データ収集・チェック
弊社が作成したデータ収集シートを用いて、工場データやカタログなどのデータを収集していただきます。
また、収集データを弊社が確認し、お客様の算定目的に耐えうるデータ品質であるかのチェックを行います。
通常、データ収集⇔弊社データチェックは算定を進めながら複数回繰り返すことが一般的です。
4スクリーニング算定
収集したデータを基に、まずは簡易的な算定を実施します。
算定結果を分析し、追加のデータ収集、算定方法の見直しをまとめ、お客様にご報告します。
5再算定・精緻化
スクリーニング算定結果のホットスポット分析、シナリオ分析、感度分析、追加データ取集等を行いながら、算定目的に求められる算定品質まで精緻化を行います。
6最終結果報告会
最終的なScope1~3算定結果及び算定方法、納品物について、ご報告します。
7納品
ご契約内容に合わせて、簡易レポート、報告書、算定エクセル等をお客様に納品し、プロジェクトが完了します。
アウトプットイメージ
納品物の有無・内容は自由にご選択可能です。
お客様のご要望や予算について、お打ち合わせ時に是非ご相談ください。
ご支援形態・金額
お客様ご要望のご支援内容に合わせて、アドバイザリー型とプロジェクト型の2つのご支援形態をご用意しております。
具体的なご支援内容や金額例については、サービス資料をご覧ください。
よくある質問
LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、環境負荷を見える化するための国際的に認められた手法です。
詳細は弊社メディアの該当ページをご覧ください。
いいえ。「準拠」となると形式的な作業負荷も多く、実務的には「参考」にして目的にそった算定をすることが一般的です。
どの程度の透明性や品質が求められるかの判断もお手伝いしております。
まず、存在するデータだけで何かしらの結果は必ずお返しします。
そのうえで、その算定手法、算定結果が目的に達しない場合は、目的を変更するか追加データの収集が必要です。
外部公表を前提とした場合、トータルで10人日ほどかかる会社様が一般的です。
既に算定に使えるデータを整理できている場合は、期間も手間も少なくすみます。
1回では難しいケースが多いですが、ミーティングや作業を通じて、算定の手順や算定のロジックは理解いただけます。
会社様によっては、ツールなども活用いただき自社で算定し、レビューだけ弊社に依頼されるケースもよくあります。
可能です。ただし、エキスパートLCA以上をご契約で、かつ、弊社内で認められた場合に限ります。
具体的な基準や記載方法はご相談ください。